JETPA今月のキーワード「生物多様性」


今年(2010年)10月11日~29日に名古屋国際会議場にてCOP10が開催される。COP10のCOPとは(Conference of the Parties)の略でつまり国際条約を結んだ国が集まる(締結国会議)をいい、10とはその10回目を意味する。COP10の主催者は生物多様性条約事務局(カナダ・モントリオ-ル)で日本は開催国で協力する形になっている。ここでの議題はCOP6(オランダ・ハ-グ開催)で採択された「生物多様性の損失速度を2010年まで顕著に減少させる」目標の達成状況の検証と新たな目標策定(ポスト2010年目標)、遺伝資源ヘのアクセスと利益配分に関する国際的な枠組み等といわれている。
ところで、生物多様性という言葉をよく耳にするが、生物多様性という意味には第1に.種の多様性、第2に.生態系の多様性、第3に.遺伝子の多様性の3つ意味を含んでいる。第1の種の多様性とは地球上には確認できているものは約175万種、未知のものを含めると3000万種の生き物がいるといわれ、この生存しているたくさんの種を意味し、第2の生態系の多様性とは自然には森林や湿原、干潟やサンゴ礁、河川や里山など様々な環境があることを意味し、第3.の遺伝子の多様性とは第2生態系の多様性(さまざまな環境)に応じて生物はいろいろ変化対応する(個体差をもつ:同じ種でも形・模様が異なる等)ことを意味している。つまり地球上の生物はさまざまな環境に適応して長い進化の歴史の中で生きぬいてきており、この環境が人力により短期間急激に崩れることは生物の世界に及ぼす影響は大きく、複雑な相関関係にある生命体(いのち)を脅かすことになることを意味する。また人力によるこの環境の崩壊はまわりまわって人間にも影響を与えると危惧されている。人間は地球上の酸素や気温、湿度、土壌、水の循環、他の動物や他の植物を利用して生きているわけで、人間の生活基盤がこの生物多様性の中で育まれている。生物多様性を考えることは人間の自然に対する傲岸不遜な態度を改める良い機会といえるかもしれない。写真:「狼」「雷鳥」「白熊」出典:イメ-ジイラストより
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)




最近のコメント