地球温暖化と異常気象 柴野会長より

太陽系から地球が分かれて約46億年といわれる。その後、現在に至るまで、地球の環境は、氷河に覆われた氷河期から、巨大な植物が生い茂り、恐竜が我が物顔に闊歩する暖侯期へと、気候変動を幾度となく繰り返してきた。人類が誕生してからの500~600万年の間にも、間氷期(暖かい期間)と氷期(寒い期間)といった気候の変動が周期的あるいは突発的に繰り返されてきた。それでは、なぜ今、地球温暖化の問題が、人類存亡に関わる大問題なのだろうか。数十年前までは、地球寒冷化を唱える人が、学者の間で、主流を占めていた。ところが、頻発する猛暑は、地球温暖化がもたらした現象だとの学説が唱えられると、にわかに地球温暖化説が有力になった。地球温暖化の原因には、人類が関与できない力によるものと、人類の活動によるものの二つがあるといわれているが、人為的な原因が、その主原因であると証明されているわけではない。しかし、温暖化現象を加速させていることは確かだろう。私たちは、今まで、人為的に地球温暖化を加速させた経験がない。すなわち、その結果がどうなるかが分かっていない。しかし、将来の人類に責任を持つ現代の人類は、人類破滅の時期を早めるようなことをしてはいけないということでは、意見が一致している。私たちは、このことを根底にすえて、物事を考えなくては、いけないのではないだろうか。学者の学説には、それぞれの根拠があるのだろうが、学者の意見が対立していることも確かである。
今は、人為的要素が、地球温暖化の主要な原因であるかどうかではなく、人為的な原因を除いては、地球温暖化を説明できないのであるから、人為的要素を減少させるという基本的な方向に向かって、行動することが求められているのではないか。
近年、地球上の各地で異常気象といわれる現象が頻発している。異常気象とは、「一般には過去に経験した気候状態から大きく外れた気象を意味し、台風や低気圧に伴う大雨や強風などの数日程度の激しい現象から、旱魃や日照不足など数ヶ月程度の現象が含まれる。また、それぞれの地点で過去30年間に観測されなかったような値を観測した場合。」と気象庁が定義している。地球温暖化の特徴として、寒暖、旱魃と大雨といったように激しい気象の変化がある。今年は、エルニーニョの関係で、暖冬になるだろうと予測されていたにも関わらず、北半球の多くのところで、厳しい寒さに見舞われたことをもって、地球温暖化に逆行して寒冷化に向かっているのではないかという人もいる。世界各地で、異常気象が発生し、人類が住めなくなってしまった地域もある。私たちは、このことを厳粛に受け止め、人為的な原因と思われるものを取り除くように努力しないと、人類生存の限界を超えてしまうことになるだろう。企業や、国の利益を優先し、取引するのではなく、人為的な温暖化要素を少しでも減少させることを、世界の共通の目的にするべきだと思う。
*資料は、IPCC第4次評価報告書統合報告書政策決定者向け要約(Summary for Policymakers)を、文部科学省・気象庁・環境省・経済産業省が翻訳したものである
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)






最近のコメント