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2008/10/01

「バイオマスの利活用とバイオマスマ-ク」   社団法人 日本有機資源協会 訪問

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バイオマスマ-クをご存知だろうか?バイオマス(生物由来の資源)を使用し、環境に配慮した製品につけるマ-クのことである。今回はこのバイオマスマ-クの認定事業をおこなっている社団法人日本有機資源協会(JORA)を訪問し、バイオマスの利用とバイオマスマ-ク認定事業についてお聞きした。対応していただいたのは 社団法人日本有機資源協会 事務局主幹 加藤俊明氏である。

- バイオマスの利用について
バイオマスの利用は国家プロジェクト「バイオマス・ニッポン総合戦略」(平成14年12月策定、平成18年3月見直し)のひとつです。バイオマスとは動植物から生まれた再生可能な有機性資源です。バイオマス利用とは、わかりやすくいうと生ごみ、木くず、もみがらなどを再利用し、製品にしたりエネルギーに変えたりして資源の有効活用をすることで、温暖化防止、脱化石燃料、資源リサイクルを推進する活動といっていいでしょう。例として、日本はたくさんの食料を輸入していますが、その1/3を廃棄しています。(日本の食糧自給率は低いので、食料自給率を上げなければならないのは当然ですが)この大量に廃棄されている食料の再利用の方法を考え、実践することがバイオマスの利用になるわけです。その利用方法もエネルギーや肥料、飼料、素材(バイオマスプラスチック等)といろいろあります。このように、私達の身の回りには食料や生ごみ以外にも家畜排せつ物、建築廃材、林地残材、下水汚泥等 たくさんの廃棄されたり、未利用のバイオマスがあることが理解できると思います。

-バイオマスの製品について
ポリ乳酸の商品をいくつか見てもらいます。(写真 参照 )
ポリ乳酸は非食用のトウモロコシから製造され、使用後は微生物の働きにより二酸化炭素と水にまで分解され分解時に有害物質を発生しないので注目されているプラスチックです。また素材原料として再利用が可能です。バイオマスの利用を推進する技術は向上し耐熱性や強さも十分クリアーする製品も出てきており、一般のプラスチック製品と変わらなくなっています。今後はさらに技術と用途が広がると期待できるでしょう。

-バイオマスマ-ク認定事業について
バイオマスマ-クのデザインは地球から伸びるクローバーを表しており、左側はBの裏文字、右側はPをかたどってBiomass Productsを意味しています。認定を始めてから8月で3年目に入りますが、現在まで約180品目が認定されています。バイオマスマ-クの対象製品はバイオマスを製品の全部又は一部に使用している製品で動植物の粗製品(原毛皮・種子・花弁・木材)、食品及び医薬品は除きます。バイオマスプラスチック製品をはじめとして、貝殻、木粉、澱粉などの利活用の製品等、幅広い製品が対象になります。バイオマスマ-ク認定事業のコンセプトはバイオマスの利活用の推進、つまりバイオマス製品の普及促進にあります。スポ-ツでもそうですがはじめから高いハ-ドルを設定して誰も参加しないような競技は考えられないように誰もが競技に参加できるハ-ドルが必要で、そこから参加する選手が増えて、普及促進がはじまるわけです。バイオマスマ-クの認定事業はバイオマス製品の普及促進を目的としており、当分の間は製品のバイオマスの含有割合の下限値は設定しないことにしています。いろいろな分野の企業が参加できるハ-ドルを設定しているといっていいでしょう。バイオマスマ-ク認定申請には使用原料やバイオマス度(製品に使用されているバイオマスの割合:「使用したバイオマスの乾燥重量÷製品の乾燥重量」×100)を申請してもらいます。製品性能、安全性、製造時の安全性、環境負荷等に関する法令の遵守状況、製品宣伝広告に関する文字情報等も審査されます。認定された製品はバイオマスマークを製品に表示し環境製品として差別化をはかることができるわけです。協会はバイオマス由来の炭素の割合を炭素14の含有量より測定する加速器質量分光計(AMS)、液体シンチレ-ションカウンターを用いた分析法による測定を行い、申請されたバイオマス度を抜き打ち的にチエックしています。費用は認定審査料21,000円(更新時5,250円) マ-ク使用料126,000円(原則2年分、消費税込み) で、認定審査は年6回実施しています。(詳細はhttp://www.jora.jp/ の「バイオマスマ-ク事業」を参照してください。)

-ヒアリングを終えて
バイオマスは身近にあり、その利活用には誰もが参加できる仕組みや制度が必要であることが重要であることを実感した。加藤主幹より「酸素のある星のオ-ロラは極冠にて緑色を発し、その緑は宇宙からも見えて生命のいる証(マ-ク)になる」と。これはバイオマスマークそのものではないかと感嘆したしだいである。

写真:左より上段(バイオマスマ-クと加藤俊明主幹)、(バイオマスが使用されているカップと重箱)、(バイオマス使用・貝殻粉含まれる粘土で作った鼠 (陶器そのもの))、下段(バイオマスマ-ク)、(バイオマスマ-クのリ-フレット)、(バイオマスマ-クの入った洗剤)

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