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2008/05/16

石炭エネルギーの未来 (財団法人 石炭エネルギーセンター訪問) 

Img_0605PhotoPhoto_2Photo_3Photo_4277エネルギーを語るとき、化石燃料では石油や天然ガスがメインで、石炭の話はあまり話題にならないが、石油代替エネルギーや環境技術の面から石炭が再注目されている。今回は財団法人 石炭エネルギーセンターを訪問し、石炭の未来についてお話を伺った。対応していただいたのは総務部企画部 企画グル-プ兼広報グル-プ 部長代理 堺義明氏 同課長代理 串田智氏である。

- 原料としての石炭、エネルギーとしての石炭
はじめに石炭は既に現在いろいろなところで利用されていることをいっておかなければなりません。石炭の種類は大きくわけて、製鉄の原料になる原料炭、発電用ボイラーなどに使用される一般炭、練炭やコークスの原料および電極、カーバイト原料に利用される無煙炭などに分類できます。代表的な例では石炭は鉄をつくる原料(コ-クス:石炭を蒸し焼きしたもの)や石炭火力発電所の燃料として利用され、燃やした後の灰(石炭灰)はセメント原料等に有効利用されています。石炭は古い蒸気機関エネルギーとしてのイメ-ジがありますが、原料や燃料として現在でも大きな役割があるわけで、日本は世界で一番多く石炭を海外から輸入しています。エネルギーとしての石炭は輸送、貯蔵に便利な液体である石油に主役の場を譲りましたが2度のオイルショックの経験を経て石油依存の問題意識(石油に偏ったエネルギー政策の見直し)から埋蔵量が豊富で地域的偏りがない石炭がエネルギーとして再評価されています。

- 石炭の環境技術について
石炭を利用する環境技術として経済産業省・資源エネルギー庁では石炭の安定供給を維持、強化しつつ、石炭のクリーンな利用技術の開発と普及、および地球環境に対応するCO2排出削減に向けた革新的技術開発(クールアース50)を推進しています。石炭ガス化技術を核とした総合的なエネルギー利用技術の研究開発といっていいでしょう。石炭ガス化の技術の推進はその工程において多用な化学原料や液体燃料やエネルギ-利用を生み出すことも可能となり、高効率のクリ-ンな燃料をつくり、地球温暖化の原因となるCO2の固定・回収も可能となります。「石炭ガス化複発電(IGCC)、石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)、石炭部分水素化熱分解技術(ECOPRO)等」。

-石炭エネルギーの未来について
化石燃料(石炭、石油、天然ガス)資源は有限であり、かといって太陽光発電や風力発電などのクリ-ンな再生可能な新エネルギーがとってかわる状況にはなりません。小資源国である我が国でのエネルギーの安定供給を考えた場合、石油や天然ガス、原子力、新エネルギーと共に、「ベストミックス」を構成する石炭は革新的利用技術により地球に優しいエネルギーとして今後も利用されていくと思います。

-ヒアリングを終えて
石炭の多くが原料や燃料として使用されていることや、石炭ガス化技術が今後の内外のエネルギ-政策に深く関連するものであることを再認識した。今後の石炭ガス化技術の展開に注目したい。

写真左より:上段(財団法人石炭エネルギーセンター総務部企画部企画グル-プ兼広報グル-プ部長代理 堺義明氏、課長代理 串田智氏)、(主な資源の確認可採埋蔵量と可採年数)、(世界の石炭および石油・天然ガス資源の埋蔵量)、中断(日本の産業分野別石炭消費量の推移)、下段(石炭ガス化を核とする多様なCCTの展開)、(石炭灰の有効利用):出典は財団法人石炭エネルギーセンター「クリ-ンに利用される石炭」より

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