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2007/10/14

『地産地消』と『旬のもの』 柴野会長より

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253作物には、生育に適した土地と、適さない土地があり、その原因は土質による場合と、気候による場合が多い。日本は、南北に長い国であり、気候は、亜寒帯から亜熱帯まで分布していて、また、四季があることによって、季節の移り変わりが顕著に実感できる恵まれた国といえます。
このような気候のもと、日本各地で栽培される作物も多種多様で、これまで、人は生まれ育った土地の自然環境と作物によって育まれてきました。しかし、近年、人は地球温暖化という自然環境の変化と、温室栽培や、外国で栽培された作物の波に押しつぶされようとしています。このような現象を少しでも解消しようとして、地産地消の運動が活発化し、全国各地で、道の駅や、道端の直売所で「産地直売」といった形でも定着して来ました。(もちろん、地域活性化のためではありますが...)ところが、『地産地消は、地球温暖化対策に逆行する。なぜなら、地産地消を追求していくと、その土地で栽培できないものは、温室とか、温度管理して作らなければならなくなる。これは地球温暖化対策に逆行する。』という意見があります。そうでしょうか。地産地消と言うのは、そもそも、その土地で収穫したものを、その土地の人が消費するということで、地産地消のために温度管理をしてまで栽培しろと言ってないのではないかと思います。自然栽培される作物は、収穫の時期が限定され、一時に大量に収穫されます。これが『旬のもの』なのです。「旬のもの」は、その文字のとおり、それぞれの旬に収穫されます。そして、これが日本料理の繊細さ、バラエティーにつながってくるのです。自然の恵みを、存分に吸収した「旬のもの」は、栄養価が高く、おいしく食べられ、季節の移り変わりを感じさせてくれます。「私の住んでいる土地で収穫される米は、特においしい。しかし、年中このおいしい米を食べていると、おいしさの実感が分からなくなるので、時々普通の米を食べることにしている。」という友人がいます。同じようなことが、今の食生活にも言えるでしょう。何時でも、何でも手に入るのを良いことに、これに甘んじた生活をしていると、食の季節感を感じなくなるばかりか、旬のおいしいものを食べる日本の食文化が破壊されるのではないかと心配します。自分自身の健康のためにも、土地で収穫された旬のものを食べて、充実した生活を送りたいものです。(富山県滑川市在住)  写真:(水彩画 作 監事 柴野年子)

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