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2007年10月の記事

2007/10/29

溶融・焼却炉について その1(焼却概要)

Img_0497264Photo私達が出すごみがどのように処理されているのか?またそこにどのような技術が使われているのか?考えたことがあるだろうか?生活するということはごみを出すということといってもいい。実はごみを処理することは私達の一番身近なことなのだが、現代社会のシステムの中ではその重要なこと(ごみを処理すること)はすっかり忘れられている。今回は時間をいただき、焼却全般の話、ごみを処理する溶融・焼却技術について歴史のある日立造船株式会社に伺い、同社の営業本部 営業企画グル-プ 担当部長 福士静治氏、環境営業部 東京営業部 係長 戸田憲治氏にわかり易く溶融・焼却炉について説明していただいた。(本ヒアリングについてはその1、その2に分けてHPに掲載し、その1は焼却概要、その2は焼却・溶融炉の技術) 
      
- ごみを焼却する理由(なぜごみを燃やすのか?)
ごみは大きく分けて、産業活動に伴って排出される産業廃棄物とそれ以外の一般廃棄物に分けられます。私達の生活で出るごみは一般廃棄物で、これは市町村が処理します。ごみはいろいろな形で再利用やリサイクルされれていますが、どうしてもリサイクルができないごみは処分するしかありません。昔はごみをそのまま埋め立てて処分することが多かったのですが、埋め立て地での悪臭や害虫の発生、処分場の用地不足などの問題があるため、お金がかかりますが、焼却して灰にしてから埋め立てを行うという方法に変わってきました。ごみを焼却し灰にしますと容積はおよそ10分の1になりますので、処分場が長持ちします。また、高温で灰にしますので、ばい菌や害虫やねずみやカラス、臭いの発生を防ぐことができ、衛生的に処理できます。地球温暖化の面でも直接埋め立てた場合はごみ中の有機物が微生物に分解されて土に還る段階でCO2だけではなくCO2の21倍も温暖化係数が高いメタンガスを大気に放出します。また、プラスチックは分解しにくいものですが、石油に匹敵するような燃料になるものをお金をかけてただ埋め立ていることになります。一方、焼却した場合は焼却に伴ってCO2は発生しますがメタンはほとんど発生しません、焼却に伴って発生する熱を回収して温水や電気にして送ることで、受け取る需要家や電力会社はその分の燃料を使わなくて済みますので、CO2の発生を削減できます。日本の風土や土地の広さを考えると焼却する方法は国柄に合っていると思います。

- ごみを焼却するシステムの社会性
私達の生活で出たごみは収集・運搬され鉄・アルミ・ガラス・プラスチックなど資源物が回収・有効利用され、有効利用に適さないものは焼却され無害に、容積も小さくなって最終処分場に運ばれて埋められるわけです。焼却されるものでも焼却の過程でアルミや鉄などの資源物が回収され、また最近では、灰を更に高温で溶かしてスラグにして有効利用することができるようになりました。(スラグはタイル、レンガ、コンクリ-ト骨材、アスファルト骨材、路盤材等に有効利用されている。)さらに焼却すると熱が出ますので、その熱を回収して発電したりあるいは地域の温室、温水プ-ル、地域冷暖房、植物園、福祉施設等に活用することができます。最近は国の交付金での名称はごみ焼却施設ではなく熱回収施設と呼ぶようになっています。このように、ごみを焼却することは、私達が出すごみを処理するという大きな役割りを担うだけでなくリサイクルやエネルギーや周辺地域に貢献することでもあるわけです。

- その1のヒアリングを終えて
今回はその1ということでごみを焼却する理由やメリットについてお聞きしたが、ごみを焼却する施設を考えることは地域の都市計画を作り上げることと同じであると実感した。(地域の都市計画の目玉(中心)と考えていいのではないだろうか?)。その2は溶融・焼却炉の技術について掲載する予定。
写真左より:(日立造船株式会社 営業本部 環境営業部 東京営業部 係長 戸田憲治氏、同営業企画グル-プ 担当部長 福士静治氏)、(「ごみのフロー」出典:平成19年版環境・循環型社会白書)、(「エコスラグの全国実施利用例」出典:エコスラグ利用普及センター http://www.ecoslag.jsim.or.jp/ecoslag/

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2007/10/14

『地産地消』と『旬のもの』 柴野会長より

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253作物には、生育に適した土地と、適さない土地があり、その原因は土質による場合と、気候による場合が多い。日本は、南北に長い国であり、気候は、亜寒帯から亜熱帯まで分布していて、また、四季があることによって、季節の移り変わりが顕著に実感できる恵まれた国といえます。
このような気候のもと、日本各地で栽培される作物も多種多様で、これまで、人は生まれ育った土地の自然環境と作物によって育まれてきました。しかし、近年、人は地球温暖化という自然環境の変化と、温室栽培や、外国で栽培された作物の波に押しつぶされようとしています。このような現象を少しでも解消しようとして、地産地消の運動が活発化し、全国各地で、道の駅や、道端の直売所で「産地直売」といった形でも定着して来ました。(もちろん、地域活性化のためではありますが...)ところが、『地産地消は、地球温暖化対策に逆行する。なぜなら、地産地消を追求していくと、その土地で栽培できないものは、温室とか、温度管理して作らなければならなくなる。これは地球温暖化対策に逆行する。』という意見があります。そうでしょうか。地産地消と言うのは、そもそも、その土地で収穫したものを、その土地の人が消費するということで、地産地消のために温度管理をしてまで栽培しろと言ってないのではないかと思います。自然栽培される作物は、収穫の時期が限定され、一時に大量に収穫されます。これが『旬のもの』なのです。「旬のもの」は、その文字のとおり、それぞれの旬に収穫されます。そして、これが日本料理の繊細さ、バラエティーにつながってくるのです。自然の恵みを、存分に吸収した「旬のもの」は、栄養価が高く、おいしく食べられ、季節の移り変わりを感じさせてくれます。「私の住んでいる土地で収穫される米は、特においしい。しかし、年中このおいしい米を食べていると、おいしさの実感が分からなくなるので、時々普通の米を食べることにしている。」という友人がいます。同じようなことが、今の食生活にも言えるでしょう。何時でも、何でも手に入るのを良いことに、これに甘んじた生活をしていると、食の季節感を感じなくなるばかりか、旬のおいしいものを食べる日本の食文化が破壊されるのではないかと心配します。自分自身の健康のためにも、土地で収穫された旬のものを食べて、充実した生活を送りたいものです。(富山県滑川市在住)  写真:(水彩画 作 監事 柴野年子)

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