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2007年9月の記事

2007/09/27

豊富な資源の画期的な利用:海藻発電(バイオマス発電)の推進

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231今回は海藻を活用するバイオマス利用技術で話題になっている東京ガス(株)を訪問し新エネルギー・環境プロジェクト室主幹の高橋克章氏に「海藻発電」について話を伺った。
-バイオマス発電について
バイオマス発電とは、有機物で構成されている植物などの生物体(バイオマス)を燃料として利用して電気や熱を作ることです。資源としては1.乾燥している木質系残材、や農業残渣(稲藁、もみ殻等)、2.水を多く含んでいる食品残渣(食べ物の残り)、漁業残渣(魚の残り)、下水汚泥、厨芥ごみ(家庭の料理ごみ)、3.他、パ-ム、糖、でんぷん、生活で出てくる廃棄油、などが考えられます。植物は成長過程で光合成によって空気中のCO2から有機物作り出しているので、バイオマス(有機物)を利用してCO2が発生してもTOTALのCO2量は増えないので有機物をエネルギー源にする技術は環境にやさしい技術と 言っていいでしょう。
-海藻発電のしくみについて
東京ガス(株)は平成14年度から国(NEDO)との共同実験を行っています。(バイオマス等未活用エネルギーを用いた実証試験事業・同事業調査/海産未活用バイオマスを用いたエネルギーコミュニィティーに関する実証試験事業、H18年度終了)。実験ではバイオマス原料として海藻バイオマスに注目、閉鎖性海域に大量発生し漂着ゴミとして焼却処分や埋め立て処分されているアオサや海場保護(波消し)で養殖され刈り取り後、食用に用いられることなく処分されているコンブを発酵させ、メタンを主成分とするバイオガスを製造し、従来の都市ガスと混燃(混合・燃焼)させて安定したエネルギーの供給と省エネルギーの実現に取り組んできました。「このメタン発酵ガスのシステムは図(写真 参照)にあるように回収した海藻を破砕・分別して希釈水を加えてスラリー状(どろどろの状態)にして前発酵層にて可溶化し、その後メタン発酵層でメタン発酵をさせる(2段階)。生成したバイオガスは脱硫処理後、都市ガスと混合し安定したエネルギー源として利用する。残渣(肥料の要素である窒素やリンを含んでいる)は脱水機にかけて肥料原料として利用します。」バイオマス原料としては、有機性廃棄物であれば海藻以外でも十分に対応ができ、アオサ、コンブ以外でも牛乳、おから、牛糞尿、豚糞尿、生ごみなどでも発電はできます。(エネルギー交換率は異なりますが)バイオガス・都市ガス混焼する技術はエネルギーを安定供給する要になるわけですがこの技術は既にいくつかの企業への導入事例もあり完成している技術といっていいでしょう。(写真 参照)
-バイオマス利用技術の推進について
全国の閉鎖性海域で大量発生するアオサは、海岸に.打ち上げられると悪臭や景観を損ねる原因となるため、アオサが発生している自治体ではその処理に困っているのが現状です。アオサは水分を大量に含むため焼却処理をする場合、補助燃料が必要となります。アオサを焼却処分するのではなく、メタン発酵し発電することで、海で囲まれた日本は豊富に入手できるバイオマス源を持つことになるわけです。それは温暖化防止にも繋がります。ただ現状ではアオサの被害が少ない自治体はなかなかバイオマス(海藻)発電を検討するという流れにはなっていません。省エネで温暖化防止になり、豊富に利用できるエネルギーシステムであるこのシステムが地域から地方へ、地方から国へという流れを形成することを期待しています。
-取材を終えて
話を聞いていて思ったことは海藻バイオマス発電の推進は1)国産エネルギー源の確保、2)省エネ・温暖化防止の対策 3)エネルギーの分散化(バイオガスの熱源・発電)の促進等 多くのエネルギー対策の方向性を示唆していると感じた。今後の事業化に期待したい。
写真左より:(メタン発酵ガス化システム)、(含水率の高い有機性廃棄物)、(混焼技術)、出典「バイオガス利用技術:東京ガス株式会社&株式会社 エネルギ-アドバンス」、東京ガス株式会社 新エネルギ-・環境プロジェクト室 主幹 高橋克章氏

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2007/09/11

JETPA 環境インフォ-メ-ション: メカク-ルビズの提唱と温暖化防止モニター募集

1_2Img_04551Img_0240NPO法人日本環境技術推進機構(会長 柴野嘉寛)と(株)空調服(代表取締役社長 市ヶ谷弘司)とは温暖化防止の環境技術を普及促進するために当NPO内のエコフレンドリープロダクツ推進委員会(委員長 慶應大学 環境情報学部 教授 金安岩男氏)内に、衣・住の分野における環境技術を取り上げ、省エネルギーで生活に密着し、パ-ソナル化できる環境技術を中心に普及・促進を図るための部会「エコスマ-トライフプロジェクト」を設置した。(部会長(株)空調服 代表取締役社長 市ヶ谷弘司氏)温暖化防止対策の技術として環境技術のパ-ソナル化を推進し、1)新技術を用いたク-ルビズ・ウォ-ムビズの提唱、2)衣・住における人体近傍空調技術、3)省エネルギ-モバイルエアコンの普及・促進、4)住居の屋根の色の調査・研究、5)海面反射率の調査・研究、6)衣・住における優れた環境技術の紹介、7)各界への環境技術の普及・提言を行う。会員募集は10月から開始する。
エコスマ-トライフプロジェクトの推進するにあたり新技術を用いたクールビズ、ウォ-ムビズ(メカク-ルビズ、メカウォ―ムビズ)を提唱し、官庁及び民間オフィスにおいて空調服を無償で貸し出し、温暖化防止対策の一助となる省エネルギーでパ-ソナル化した環境技術を体感してもらう。「温暖化防止モニターの募集」
*エアコン設定温度28度以上を維持するためオフィスにて使用することが前提です。
■個数:一企業及び一団体あたり 約1~5着 (希望団体は下記連絡先にメールしてください)
■対象:温暖化防止に熱心な企業・行政庁(官庁)
■締切:(限定個数になり次第締め切りとさせていただきます)
■期間:平成19年9月初旬~10月末
連絡先:(株)空調服内「エコスマ-トライフプロジェクト」連絡事務局
 担当 市ヶ谷弘司 電話048-447-3346 メ-ル hiroshi@9229.co.jp

写真:左より「生理ク-ラー理論」、「空調マット」、「空調服」

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2007/09/01

「地球温暖化と地産地消」 柴野会長より

229近年世界的に異常気象といわれる現象が頻発しています。
乾燥、豪雨、巨大台風、大寒波、異常高温など、数十年に一度出現するかしないかというような異常気象現象が世界各地を襲っています。
今年の日本は、梅雨明けが遅れ、東日本では低温のため作物の生育が遅れる一方、西日本では、少雨の後、豪雨が続きました。梅雨が明けると一転して高温の連続です。私の住む富山県でも、先日38.5度というとんでもない気温を観測しました。耐えられない思いがしました。
地球温暖化というのは、旱魃と豪雨、寒波と高温という、極端な現象の振幅を増大させながら進行していくものなのでしょう。
そして、人類をはじめ、地球上の生物は、どこまで耐えられるのでしょうか。動物は、生息範囲の移動を比較的簡単に出来るでしょうが、植物は、自分では移動することが出来ません。世代をつないでいきながら移動せざるを得ない分、分布地域を移動するのには、長い年月を必要とします。
 私が就職以来、公私共にお世話になっている、元大阪府立大学学長の矢吹萬壽先生と先日お会いしたときの話です。先生から、「富山に引越しして3年になるが、大阪と違って涼しいだろう」と聞かれた私は、「引越しした年は、さすがに涼しいと感じましたが、3年も経つと大阪の時と同じように感じます。」と答えました。
すかさず、「君は、私が以前に教えたことを忘れとるだろう」と一喝されました。
先生の教えとは、『生物は、その土地の気候風土に適応することで、存在している。人間も、その土地に適応することで、寿命を全うすることが出来る。人が土地に適応するとはどういうことか。それは、すなわち、その土地で取れるもの、野菜、果物、魚、肉など、食料は、地産地消を実行することでかなえられる。熱帯や砂漠地域、極北の地で生活している人たちが生きていけるのは、地産地消を実行しているからこそ、厳しい環境の中でも生きていけるのだ。』というものでした。そして、「君が今年の富山の夏は耐えられないほど暑いというのは、地産地消が足りないのではないのか。」といわれました。私たち夫婦は、地産地消にこだわっていて、産地を確認しないで購入することなど考えられないほど徹底しているので、体質が、まだ地産地消に追随し切れていないのかなと考えています。
 人は、人類発生以来、気候の変動には追随してきているので、地産地消の実行で、さらに生き延びることは可能だと思うが、異常気象の振幅が増大することには、どこまで耐えられるかは、分からない。熱中症で死亡する人が増えてきていることからも、このような変化には、弱いと思われる。子、孫の代まで快適な生活を保障するため、地球温暖化を防ぐことが喫緊の課題といわれて久しいが、実感に乏しいというのが現状のようだ。目先のことにこだわらず、長い目で地球のことを考える思想の普及が求められる。
イラスト:富山県HPより

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