JETPA 今月のキ-ワ-ド CSRと環境について 柴野会長より
CSRはCorporate Social Responnsibility の略で、企業の社会的責任と訳されています。
CSRとはどういうものかという問いに、(社)経済同友会の『「市場の進化」と社会的責任経営』の中で、日本における考え方を述べています。CSR:わが国における典型的な考え方.....いずれもCSRの一部ではあるが、その本質は表わしていない。
● CSRとは、社会に経済的価値を提供することである。
● CSRとは、利益を社会に還元し、社会に貢献することである。
● CSRとは、企業不祥事を防ぐための取り組みである。
これらのことは、昔から、日本の企業が目指していたことで、いまさら、2003年を「CSR元年」と位置づけて、大騒ぎすることではないのではないか。従来から、企業は、「品質の保証」、「適正価格での提供」、「納期の厳守」、「顧客の満足」を消費者・発注者への対応のモットーとしてきました。最近では、これに「環境配慮」を加えたものが、企業の継続的発展のための経営指針となっています。これがまさしく、CSRなのです。では、なぜ今CSRなのでしょうか。私は、ISO14001審査員、エコアクション21審査人として、アドバイスするとき、『「ISO14001」も「エコアクション21」も環境に配慮した、環境のためのマネジメントシステムとして構築されました。企業がこれを構築して、運用することは、企業にとっても社会にとっても非常に重要なことです。しかし、これに満足していては、企業の継続的発展はありません。環境マネジメントシステムは、経営目的を達成するための経営上のツールの一つです。環境マネジメントシステムがなぜ、これほどまでに爆発的な浸透を果たしたのでしょうか。それは、日本の経営システムに欠けていた、「Plan」、「Do」、「Check」、「Action」の継続的改善のサイクルを備えていたからです。』と説明します。そこで、さらに私は『環境マネジメントシステムだけで、継続的改善のサイクルを用いるのはもったいない。他の経営上のツール、たとえば、「人事管理システム」、「財務管理システム」、「危機管理システム」にも応用しましょう』
と強調しています。環境マネジメントシステムの思想を他の経営上のシステムに広げようというのが、まさしくCSRだといえます。すなわち、ISO14001をはじめとする環境マネジメントシステムの手法が、そのままCSRに取り入れられ、環境マネジメントシステムが、一応の浸透を見た今、これを包含するCSRが、環境マネジメントシステムと同様の流れで、爆発的に普及していくと思われます。
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