積水化学工業 株式会社 環境経営部 白鳥和彦部長に聞く

環境を考える場合、一番身近なものとして私達の住居や生活インフラを考えることになるが、今回は、「サステナブルな住まい、生活インフラ整備、」を推進する積水化学工業を訪問し、環境経営部 環境企画グル-プ 部長 白鳥和彦氏にその取り組みについてお聞きした。
積水化学工業様が進める「サステナブルな住まい、都市生活インフラ整備、の構築」について具体的に教えてください。― まず環境全体についての基本的な考えを述べさせていただくとそれは「エコロジーとエコノミーの両立」にあるといっていいでしょう。生活環境を考えるにはその場の短い視点ではなく長い視点で私達のライフサイクルを考えていかなければなりません。経済的には現在のコストだけを考えるのではなく、私達の将来を見据えたコストを考える必要があるわけです。
― 身近な住まいについて
積水化学工業では「光熱費ゼロ住宅」を推進しています。これは国の基準よりきびしく建物の断熱性能と機密性能を装備し太陽光発電パネルを屋根に搭載して、省エネルギ-住宅を提供しています。この住宅はソ-ラ―発電をするのでエネルギ―(電気代)が節約できることになります。当然、生活時のエネルギー消費に伴うCO2発生量も大幅に抑制することができます。積水化学工業の太陽光発電システム搭載の住宅は国内で1999年から現在まで(2006年まで)5万棟建てられています。住宅メ-カ―ではトップになります。環境負荷低減に要する初期費用を「光熱費ゼロ」によって相殺しエコロジーとエコノミーの両立を実現したといっていいでしょう。
長い視点で身近な住まいの環境を考えると環境面、コスト面も含め「光熱費ゼロ住宅」の推進は今後ますます必要になってくると考えます
― 生活のインフラについて
積水化学工業では下水道の配管を取り替える技術に関して下水道管の掘り起こしや埋め戻しを必要としないユニ-クで省エネ型の技術を持っています。これは「SPR工法」といい管の中に硬質塩化ビニル樹脂をマンホ-ルから入れて内壁面らせん状に巻きつけて管を再生する技術です。都市の下水道の老朽化(耐用年数は50年といわれています。)が進み、その下水道管をかえるには主要な下水管の多くが交通量の多い幹線道路の下に埋設されているために新しい下水管の埋設工事には渋滞や大量の廃棄物発生がともないます。工事のために騒音や交通障害等周辺環境の悪化を招いていましたが、この「SPR工法」だと資源の節約にもなり、工事費や廃棄物処理コストの削減、工事環境の改善にもなります。積水化学工業ではこの「SPR工法」をグロ-バルに展開して世界の都市のインフラ整備に役立てようと施行実績を内外において積み重ねています。(ロサンゼルス市、ソウル市等)
ヒアリングを終えて私達の身近な住まいの環境と生活インフラの環境への取り組みは、まさにエコロジーとエコノミーの両立させる考えが必要であることを痛感した。
写真左:環境企画グル-プ 部長 白鳥和彦氏、 写真右:第9回環境報告書賞・サステナビリティ報告書賞の優良賞を受賞した環境・社会報告書2005」
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