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2006/02/04

年頭所感  柴野会長より

_177産業廃棄物処理業は立派な静脈産業である
陰と陽、表と裏のような、物事を対比・差別する表現は、あまり使われなくなってきた。表日本、裏日本というような言葉を太平洋側、日本海側という表現に変えているようになってきている。しかし、陰陽、表裏という言葉に差別性があるのではなく、これらの言葉を使う人の心に差別性を持たせている人が多いということだろう。人の体を考えてみると、人体の活動の根源である血液の流れを支える血管には、動脈と静脈がある。これらの血管は、どちらが欠落しても、また、交錯しても生命を維持することができない。それほど、どちらも大切なものであり、甲乙つけられるものではない。しかるに、産業界では、この動脈・静脈という言葉に上下の関係をつけることが往々にして見られる。動脈産業、静脈産業という呼び方がそれである。廃棄物処理業は静脈産業と位置付けられていた。それは、廃棄物を不要なもの、捨てるもの、汚いものなどといった目で見るからである。廃棄物を処理しなければ、どうなるだろう。現代のように、自然浄化能力をはるかに超えた廃棄物を排出しておれば、最終的には、廃棄物の山に埋もれることになってしまう。また、A社にとって廃棄物であっても、B社にとっては有益な資源であることがしばしばある。たとえば、火力発電所の排煙を処理して得られる煤塵は、電力会社にとっては廃棄物であっても、これに含まれる重金属を回収する会社にとっては、貴重な資源である。循環型社会において、廃棄物は重要な資源として、活用されており、廃棄物処理業は、人体において、血液が動脈を通して細胞に栄養等を配り、静脈で老廃物を回収し、再び人体をめぐる構造と同じで、必要不可欠な産業といえる。このような意味で静脈産業という言葉を使いたい。産業廃棄物処理業を、動脈産業に位置付けしようとするのではなく、静脈産業であると言える時代の到来である。

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