バイオデ-ゼル燃料に新しい画期的な触媒
バイオデ-ゼル燃料に新しい画期的な触媒が
(東京工業大学 原亨和 助教授に聞く)原亨和 助教授は原料が安く簡単に大量に製造できる触媒を開発した。その内容は10日付けの英科学誌ネイチャ-に掲載。実際に東京工業大学に伺い話をお聞きした。
「開発のきっかけは硫酸のような固体をつくろうということがきっかけです。硫酸は原料を作る触媒として国内では年間1500万トン以上消費されており(アルコ-ル、ナイロン、食品添加物、ハイオクタン等)私達の生活にはなくてはならないものですが、使用した硫酸は酸ですからアルカリで中和して処理しなければなりません。処理にはお金もかかります。また硫酸は液体ですから混ざると分離がしにくい。これが固体でできると処理しやすいし分離がしやすいわけです。(分離しやすいのは固体を水の中にいれるのを想像してもらえばわかります。)また固体ですから手に触れたり、効率的運搬なども可能です。この触媒の作り方は炭になるもの(炭水化物)を蒸し焼きにし硫酸の中に入れて濾過し水で洗い粉末に(10ミクロンの黒い粉)するというシンプルなものです。」
今回の開発の特徴は1)硫酸に匹敵する固体の酸を創り出せたこと2)構造が知られていないこと3)作るのが簡単であることの3点で、バイオディ-ゼル燃料(環境分野)の触媒だけでなく、幅ひろい分野での活用が期待できる。今後さらなる研究と応用へ期待がかかる。
写真左:東京工業大学 資源化学研究所 原 亨和 助教授 大岡山キャンパス百年記念館 於)
写真右:糖類・でんぷん・セルロ-スなどの天然有機物から触媒ができるプロセス
| 固定リンク

コメント