ドイツ回想記   青木理事より

ここに記述した内容は、赴任まもない欧州の異国での入院・手術をする事態に直面し、慣れない海外での出来事について紹介したものです。耳の痛みを紛らわす意味もあって、病院に持ち込んだノートパソコンにメモっていた内容からドイツで入院して手術したことの「回想記」としてまとめたものです。幸いなことに意識を無くして倒れた訳でもなく、ただ、ドイツの病院を訪問するのも初めての経験で、手続きを含めて一人で訪問して対応しました。その結果、入院して手術の必要性を医師から告げられた時は驚くとともに、あっと言う間の出来事でした。医師から手遅れのないように即、入院し手術するように言われた時は信じられませんでした。では、ドイツで体験した経緯を紹介しましよう。

1.日本に一時帰国

ドイツに赴任して半年後の1998年12月末にドイツから日本に一時帰国しましたら、日本ではインフルエンザが丁度、流行していました。そんなことを知らない状態での一時帰国でした。帰国してからインフルエンザが猛威をふるいつつあるのを知りました。そんな折、欧州内での出張で飛び回っており、少し疲れ気味ではありましたが、家族にも半年ぶりに会えるので楽しみにして疲れをおして日本に一時帰国しました。私にとっては日本に帰国ではなく、出張のような意味になります。疲れも出て年末にとうとう風邪を引いてしまって年末から寝たままでした。最初は時差ボケかなと思いつつ、だるいし、どうも風邪を引いたと思いました。インフルエンザにかかったのかは不明のまま、予定では1月3日(日)にはドイツに帰国することになっていました。ドイツへの帰国前日から耳が少しおかしく、急遽、1月2日に鶴見の休日診療所で診察して貰ったらひどい「中耳炎」との診断でした。ドイツに帰国後、耳鼻科で診て貰うことを前提に飛行機に乗って帰国しても良いとのお墨付きを貰ってドイツに帰国しました。日本の医師の指示は、飛行機の離発着にはチューインガムが噛むように指示され、抗生物質を忘れないで飲むように指示されました。そして予定通り、1月3日にドイツに帰国しました。

2.右耳に異常が・・・

 移動中、右耳は詰まった感じで、殆ど聞こえない状況で、ドイツに帰国後、激痛が走り、仕方なくサロンパスを右耳の周辺に貼ってしのいでいました。ドイツ帰国の翌日、近くの耳鼻科医院で診察して貰い、Huttl医師から抗生物質の投与の指示を受けていました。激痛で夜は寝ることが出来ず、2時間ごとに目が覚め、悪魔の1週間が過ぎました。その後、治療を受けていたものの回復せず、医者の了解も貰って我慢しながら出張もしていました。激痛の後は、右耳から膿が出てくる症状になりました。膿のでる症状は長く続き、耳の病気をしたことがないため驚きました。経過が予想以上に悪いことから2週間後に近くの耳鼻科医院で再度、X線を撮った所、状態は良くないことが判明し、とうとう近くの総合病院のDominikus-Krankenhaus病院を紹介され、1月18日(月)の13時のアポイントで総合病院を訪問して本格的に治療して貰う段取りとなりました。

3.ドイツで手術

既にHuttl医師が総合病院と連絡しあっており、総合病院のGrun医師は病状の状態を把握していたようで、持参したX線写真から手術の必要性を言われ、本日より点滴方式で抗生物質を投与するとの説明がありました。従って、入院をするように Grun医師から言われました。どうも、診断の結果、ウイルスに侵されおり、即、入院扱いとなり、出来るだけ早く、侵された部分の除去が必要であることが分かってきました。会社の事務所に戻り、日本への連絡等を実施して入院に必要な物を取りに自宅に帰り、同日の16:10には必要とする荷物持参の上、入院となりました。私にとっては、あっと言う間の出来事でした。異国で、しかも総合病院を初めて訪問したら、即入院で手術が必要との説明を受けて、ただ驚くのみでした。明日にも手術をするとの説明で、既に他の患者の手術が予定されているが、その患者よりも優先して手術するとの説明を受けて、かなりひどい状況になっていると自分なりに理解して納得しました。

4.ドイツの病院

病院はライン河のそばにある総合病院で、5階にある耳鼻科の病棟(B)には7名の看護婦さんがいました。殆どの医師は全て英語を話し、病名の専門用語の一部、不明なものはあるものの意思疎通は出来、困ることは特にありませんでした。

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Dominikus-Krankenhaus病院

看護婦さんも一部、英語の話せる方がいましたので不自由はしなかったし、兎に角、親切でした。人手不足か看護婦さんは外人の方もいました。6人部屋の病室は生憎、満室で、2人部屋の病室となり、結果的には2人部屋を個室として占有する形となり、窓からはライン河が見える良い病室となりました。手術に先立って、麻酔関係、アレルギー関係の事前調査があり、ドイツ語の質問状を埋めるには独日辞書を引きながら苦労しての回答となりました。手術承諾書にサインをして入院 3日目に全身麻酔の上での右耳部分のウイルスで侵された部分の除去手術となりました。手術後は、深夜0時、朝9時、昼3時頃に点滴があり、点滴中は病室のベッドで拘束されました。点滴が終われば、ベッドから起き上がることが出来、病室から景色の良いライン河を見ていると時折、大型タンカーがライン河を上下しているのを見ると、あたかもリゾートホテルにいるような錯覚を覚えました。 会社の秘書の配慮で自分のいる病室で電話を受信出来るようになりましたが一体型の電話でコネクターが外せないタイプのためにパソコンに繋いでの電子メールの送受信は残念ながら出来ませんでした。しかし、病室のベッドのそばに電話のコネクターが完備されており、患者でも病室から電話が利用できる仕組みは進んでいて素晴らしいと思いました。病室で電話を取ることができ、欧州の顧客(STMicroelectronics、Motorola-Germany)からお見舞いの電話を頂いたのは驚きました。耳を手術しているので、暫くの間は折角の電話も、こちらからかける元気はありませんでした。手術後、間もない間は、受信した電話を聞くのがやっとで、シンドイ感じでした。医師や看護婦さんは皆さん親切で、気持ちの良いもので、ドイツにいる感じはしませんでした。診察の順番待ちで診察室前の廊下の椅子に座って待っていたら他の医師が耳の包帯を直してくれ、担当の医師でなくても患者の身になって面倒を見てくれている感じで、とても気持ちの良いものでした。なお、医師の診察は朝の7時半(朝8時でも1月はドイツは暗い)から開始され、外来患者も7時半には順番待ちをしていました。日本人の子供さんも外来患者としてドイツ人の助けを借りて、お母さんとともに来ていました。病室の廊下も広く、壁には絵が飾ってあり、病院とは思えないような配慮があり、感心しました。手術を担当のGrun医師は朝7時には病院にきて診察・回診し、遅いときには夜8時頃まで患者さんを診ていました。Grun医師は私が外国人で単身での赴任間もないこともあって心配してくれて1日に2度、回診して様子を診てくれました。困ったことがあれば遠慮なく相談するようにも言われました。

5.病院内の状況

病室では耳が痛くてじっとしておれないので、持ちこんだノートパソコンで溜まり溜まった半年間の約2,500通のメールの整理方法を考えたりして気を紛らわせました。個別にはフォロー出来る様になっていますが、重要なメールのみを抜き出して業務日報に纏め上げました。約180ページの業務日報となりました。これが入院中に業務整理が出来たのは大きな成果でした。お陰で、2,500通もあったメールは約250通以下まで追い込んで整理が出来ました。看護婦さんは年配のベテラン組みもおり、英語が通じなくても日本語の「さよなら」、「おはよう」とかを話すようになり、段々と病院生活も苦にならなくなってきました。食事も量の少ないものを選択しましたが、依頼もしていないのに看護婦さんの配慮でメニューに別の食べ物を追加してくれ、当初の食事メニューとは多少、異なっていました。あまり食べなかったので気を使ってくれたのではないかと思います。どうもドイツの食事は昼が日本の夜の食事と言った感じで、夜はパン、ハム、チーズの簡単なものでした。食欲がなかったので、特に問題はありませんでした。もし、元気で食欲があれば、夜はおなかがすいて困ったものと思います。

6.手術にまつわる話し

以上がドイツでの入院と手術をした経過です。耳の痛みが出たのがドイツへの帰国の前日で、しかも土曜日で、さらに正月休みでした。休日急患で診て貰える耳鼻科診療所が鶴見にあるとのことで、診て貰いましたが耳の後ろまでをX線等を撮っての日本の医師の判断ではありませんでした。特に心配はないとの判断であり、ドイツで「中耳炎」と言って診て貰いなさいとのことで特別に3日分の薬を貰ってのドイツへの帰国となりました。しかし、結果は、予想以上に悪い方向へと進んでしまいました。後で知ったことですが、インフルエンザの重篤な合併症として”脳炎”・”脳症”などの中枢神経系合併症が起きることでした。手術を急ぐ必要があったのは、”脳炎”や”脳症”にならないように手術で取り除くことであったのだと推察しました。意識を失う場合もあるのでGrun医師からは入院のために病院に来る場合には自動車の運転は禁止され、会社からタクシーで自宅に戻り、必要なものを取って3時間後には病院に駆けつけました。また、診て頂いたドイツ人の耳鼻科医院のHuttl医師は入院中に総合病院のGrun医師の所に相談にきており、2人のドイツ人医師のチームワークで治療にあたってくれたことを後で知りました。ドイツ人の親切な面倒見の良い面を知ることになりました。1月18日から1月26日までの9日間のドイツでの手術を受けての入院生活となりました。異国で、しかも一人でしたが全く不安になることはなく、病院で過ごせたのは感謝するのみです。ドイツの医師の良い面をジックリと見る良い機会となり、ドイツで貴重な体験をしましたので回想記として紹介しました。

7.あとがき

退院して落ち着いた時点で、手術を担当したGrun医師には一升瓶の日本酒を、看護婦詰め所には、どっさりと購入した日本のお菓子を持って、お世話になったお礼のために病院を訪れました。そして半年後、デュセルドルフを起点にしてドイツのライン河の源流であるボーデン湖に向かっての750kmのライン河歩きを企画して開始しましたが、この病院を懐かしく見ながらライン河を歩きました。5階の病室の窓から眺めていたのが、元気になって嬉しいことに今度はライン河側から病院を眺める立場となりました。手術後の右耳は、2年ぐらいは少し詰まった感じで違和感がありましたが、少し高い山に登ると気圧の関係かスーと詰まったのが抜ける時があり、正常に戻ることもありました。そして時間はかかりましたが右耳は今は正常に戻りました。パソコン内には入院中にメモった資料が幸いにも残っていました。異国で貴重な体験をしたことと時間があったので書きとめたものと思いました。この資料のお陰で、日本からドイツに帰国するまでの間、そして激痛と戦った1週間、その後は膿が出て、思うように回復せず、結果的には手術に至った経緯などを鮮明に想い出しつつ、回想記としてまとめあげることが出来ました。

   Dominikus-Krankenhaus病院耳鼻科病棟(5B)にて

 

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2021/03/18

環境と経済1(新型コロナと環境問題)   鈴木理事より

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新型コロナが昨年来、世界中を駆け巡っている。 人々はマスクをし、人やモノとの接触を避け、あまり外出をしなくなった。慣れというのは恐ろしいもので、1年も経つと私達はもうテレワ-クが身につき、外出や外食を控えて、コロナ対応型の生活に慣れてきている。困惑しているのは、従来の生活よりル-ズになり、運動不足になり、ストレス発散の場が減少したことである。

新型コロナは様々な問題を引き起こしながら、現在も進行形である。新型コロナの問題の収束を願うばかりである。

今回はこの新型コロナと環境問題の2つを比較し、危機への対応について記述してみる。

2つの共通点はどちらも地球規模(Global)の危機を与え、1国だけで解決できず、経済活動を規制しなければならない点にある。

2つの違いは、新型コロナは人の生死が可視化され、緊急度が上がり、ロックダウン、渡航禁止、飲食店の時間制限、緊急事態宣言と矢継ぎ早の迅速な対応をし、国際的にも比較的足並みが揃った対応といえる一方、環境問題は新型コロナと比較すると可視化されにくく、緊急度が低い。又、原因が複雑に絡みあっているため矢継ぎ早の対応は難しく国際的にも足並みが揃わない点があげられる。

深入りすると経済活動が盛んになると環境負荷が増大するため、これから経済成長を望む国々と先進国との間で軋轢が生じ、地球環境を維持(環境負荷を増大させない)する国際的な対応・協力が難しくなる。(食料を例にすると、いままでウナギの味を知らなかった人達がそのうまさに気づき、大量にウナギを捕獲し味わうようになった。その時にいままでさんざんウナギを食していた人達がウナギ資源が枯渇するからこれ以上捕獲しないでと言えるのかという問題が起こってくるわけだ)

だが、打つ手がないわけではない。ウナギの養殖技術や遺伝子組換技術を用いて、ウナギを味わう方法を見出す方法が唱えられている。これは楽観的かも知れないが、新技術(環境技術)を開発応用しながら環境負荷を増大させずに経済活動を促進させる構想で、まさしくグリーンニューディール、SDGsである。

巷ではポイントオブノーリターンをもう通過している!経済成長をスローダウンしろ!人口を抑制しろ!という声が聞こえてくる。

この声は環境問題が新型コロナのように迅速でグロ-バルな対応ができず時間がかかり、その間、温暖化、海洋汚染、水質汚染、エネルギー、食料、資源、人口問題等、解決しなければならない問題が山積みになって環境負荷が増大していく事を懸念した「グズグズするな!時間が無い!」という一理ある主張である。

筆者は歴史的にみて、人類は「人は交易・交流によって豊かになる」という経済原則を維持しながら「環境負荷を増大させない」「自由と欲望を満たす」という難しいグローバルな未来構想に果敢に挑戦していくだろうと見ている。そして、そのアクロバット的構想の成否を左右するのが環境技術の普及促進であり、環境技術とイノベ-ションが今後、期待されることは言うまでもない。時間との闘いが加速していくだろう。

 

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2021/01/10

JETPA documentary Photo 2021 富山豪雪

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富山県は9日記録的大雪に。柴野会長より積雪(上2枚)と除雪(下1枚)の写真が送られてきました。積雪126㎝ 

1984年記録した五九豪雪122㎝を上回っています。

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2021/01/04

2021年 年頭所感 

2021 年頭所感

 新年明けましておめでとうございます。

新年早々、私の住んでいる富山県では、大雪に見舞われています。いつもは、雪が降ると動きが鈍くなり社会活動に支障をきたします。

私は、何もかも一新してくれる新雪が好きです。特に今年は、昨年1年間苦しめられたコロナ禍を一新してくれることが期待できると、新年の大雪は大歓迎です。

新型コロナウイルスが、中国で発生するや否や、瞬く間に世界中を席巻してしまいました。今また感染力がアップした変異種が全世界に拡散しようとしています。

我が国においては、クル-ズ船 ダイヤモンドプリンセス号の寄港によって、コロナウイルスの対策が始まりました。当初対応が順調にいっていたかと思われましたが、ウイルスの力に押し切られた感があります。

経済を支える企業活動においては、素早く対応することが企業の存続にかかわります。一瞬でも対応が遅れたり、間違えると企業生命が絶たれます。

私は、エコアクション21の審査に行った企業の代表者インタビューで、コロナウイルスの蔓延について質問することにしています。コロナウイルスの感染で、企業活動ができなくなった時を想定したBCPを考えたことがありますかと聞きます。

たいていの企業は、「このような事態は想定できなかったので、考えたことはありません。」と答えられました。もっともな答えだと思います。

ただ、ある会社の社長さんは「想定していなかった事態ではあるが、我々中小企業にとって、このような事態が発生するというのは、火災が起こった時と同じだと考えています。したがって、火災発生を想定したBCPに準拠した対応をしたいと考えています。」と答えてくれました。

私は、この考え方が素晴らしいと思います。想定外のことが発生したのだと言ってお手上げというのは困ったことです。BCPは想定外の事象が起こった時の対応を考えるものです。

私たちは、「リスクは限りなく0に近づける」ことを目標に緊急時に備えて対応をしていました。しかし、昨今は、「リスクをチャンスに変える」対応が求められるようになりました。

これができる企業が生き残れるのです。環境問題への対応についても同様です。環境対策にかまっておれない、環境対策は二の次、といった考えでは後れを取ってしまいます。今こそ経営に役立つ環境対策を考えるときだと思います。

経営と環境の両立を図って一歩先行することが求められています。

私たちNPO法人日本環境技術推進機構は、リスクに立ち向かい、環境技術開発、環境経営を目指す事業者を支援することが使命だと考えています。

 環境マネジメントシステムの構築を考えておられる企業の皆さんと、私たちの活動の推進を支援していただける企業の皆さんの参加を切に期待しております。

 

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2020/02/19

ENEX2020雑感 鈴木理事より

  2020_20200219001601 ENEX2020第44回地球環境とエネルギーの調和展(Energy and Environment Exhibition(主催:財団法人 省エネルギーセンター/株式会社JTBコミュニケ-ションデザイン )に131日に訪問。ビックサイトの南ホ-1.2 会議棟で開催。(写真右:入口立看板)主催者側発表による来場者数は3日間で 47692名2019 年度(令和元年度) 省エネ大賞 製品・ビジネスモデル部門 受賞者は以下である。(入口前にもアワ-ドの展示がありわかりやすかった。)

1.経済産業大臣賞-[輸送分野] 蓄電・高効率電動機を用いた鉄道駆動システム 東芝インフラシステムズ株式会社/ 東京地下鉄株式会社[建築分野] 低圧損型給水給湯用樹脂製管継手「Revos」 株式会社オンダ製作所[ビジネスモデル分野] 多拠点一括エネルギーネットワークサービス(JFE-METS)JFEエンジニアリング株式会社[節電分野] AI を活用した省エネサービス Enneteye 株式会社エネット

2.資源エネルギー庁長官賞-[業務分野]ヒートポンプを活用した高効率ボイラ給水加温ユニット 三浦工業株式会社.[家庭分野]エアコン付ヒートポンプ床暖房『コロナエコ暖クールエアコン』 株式会社コロナ/株式会社長谷工コーポレーション.[輸送分野]配送用途に適したプラグインハイブリッド輸送用冷凍ユニット 三菱重工サーマルシステムズ株式会社.[ビジネスモデル分野]ドロップワイズテクノロジーによる熱伝達率の向上 栗田工業株式会社[節電分野]道路照明用LEDランプ「LEGA:LAMP-R」株式会社 GSユアサ.

3.中小企業庁長官賞- 空冷式CO2冷媒冷凍機「スーパーグリーン」日本熱源システム株式会社

4.省エネルギーセンター会長賞-再生エネルギー併用型デシカントメガクール空調機 株式会社アースクリーン 東北物流倉庫照明用LEDラックシステム アイリスオーヤマ株式会社 アルミ箔ボードを用いた外張断熱工法 アエラホーム株式会社 スマートポンプ導入による工場給水装置の省エネ実現 グルンドフォスポンプ株式会社 省エネ住宅対応型ルームエアコン(うるさらXAシリーズ、DXシリーズ)ダイキン工業株式会社高効率加湿専用モイストプロセッサー ダイナエアー株式会社 蒸気システム総合診断(CES Survey)による省エネサービス 株式会社テイエルブイ 高効率自動運用システム「ヘリオネットアドバンス」によるエネルギーマネジメントサービス 東京ガスエンジニアリングソリューションズ 株式会社/東京ガス株式会社冷凍機 「PROCOOL」 東芝キヤリア株式会社 家庭用PEFC型燃料電池「エネファーム」パナソニック株式会社 アプライアンス社/株式会社ノーリツ/株式会社ガスター 住宅用全館空調システム「エアロハス」パナソニック ホームズ株式会社 凍結洗浄搭載型ルームエアコン「白くまくん」 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 省エネ・省水型RO装置 MRO-Cシリーズ 三浦工業株式会社 新しい気流制御を搭載したエアコン 「霧ヶ峰 FZシリーズ」 三菱電機株式会社 特殊環境用を含む天井照明器具GTシリーズ 三菱電機照明株式会社

5.審査委員会特別賞- 設備ライフサイクル・エネルギーマネジメントサービスによる業務分野の省エネ普及促進関電ファシリティーズ株式会社農業用LED「みどりきくぞう」株式会社四国総合研究所

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私が 伺った日は最終日1/31 日(金)で、毎回であるが慌ただしく見て回った。いくつかのブ-スを見て今回興味を持ったのは1)一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構 2)日機装技研株式会社 の2つブースである。

1)宇宙からエネルギ-を取り込む技術はだいぶ前から検討されている。マイクロ波送電である。 夢のある壮大な事業を推進する一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構のブ-スに立ち寄った。本技術については今後もヒアリングを重ね動向を見ていくつもりである。(写真上段左:100万kW級 宇宙太陽光発電システム(SSPS)構想  写真上段右:ブース内に置かれたマイクロ波送電部)
2
)UV-LED水浄化装置を開発した日機装技研株式会の技術は産業応用範囲が広い。商業生産ベ-スでの深紫外線LEDは私は聞いたことがなかった。また省エネで電力供給設備不十分な地域での活用が見込まれる。本技術については今後もヒアリングを重ね動向を見ていくつもりである。写真下段左:日機装技研株式会社のUV-LED水浄化装置のカタログ、写真下段右:日機装技研株式会社のブ∸ス展示 

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2020/01/17

2020年 年頭所感  会長 柴野嘉寛

   2020 

あけましておめでとうございます。

令和最初の正月を迎え、新たな気持ちで出発の決意をされた方も多いと思います。私たちNPO法人日本環境技術推進機構においても『新たな発想』を大切に皆様のお役に立てるよう努力する所存です。昨年は自然災害の多い年でした。何十年に一度の大災害が多発しました。異常気象と言われるような現象です。地球発生以来繰り返されている暖候期と寒侯期の繰り返しの流れの一環であれば手の施しようがないのでしょうが、人為的に発生した現象だとの意見が圧倒的です。人類がより良い生活環境を創造していく過程で副産物として発生した二酸化炭素が、地球温暖化という将来の人類を滅亡に導くような現象を引き起こしています。地球温暖化は、二酸化炭素によるものではないとの主張もありますが、可能性があるなら、まず対処するべきだと考えます。対処の結果、二酸化炭素が地球温暖化の元凶ではないとわかっても、この努力は決してマイナスには働かないでしょう。AI・I oTといった技術が猛スピードで進化している時、これらの技術を駆使すれば二酸化炭素の大気圏への排出を抑えることは可能と考えます。二酸化炭素の大気圏への排出を抑えるプロジェクトによってもたらされるプロセスでの経験・結果は、貴重な成果としてこれからの人類に多大な貢献を果たしてくれます。目先の利益を追うことが正義ではありません。たとえ利益を得たとしても、必ずしも勝者足りえないことを歴史が伝えています。最近SDGs のシンボルバッジを付けた人をよく見かけるようになりました。SDGsは広い分野にわたって17の目標を掲げ、169のターゲットを設定しています。この目標・ターゲットのそれぞれの分野に向かって活動する人がそれだけ増えたということでしょう。人生100年時代と言われる今は、これらの目標に向かって邁進することが求められており、これが将来の人類を守る地球環境の持続性を担保することを信じて、胸を張ってSDGsのシンボルバッジが付けられるよう活動を続けたいと考えています。本年も、多くの皆さんのご支援を得てnpo法人日本環境技術推進機構の事業を推進させていただく所存です。どうかできるだけ多くの皆さんのご参加・ご協力をお願いいたします。

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2020/01/01

2020年JETPAの目標

Jetpa

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申しあげます。昨年は異常気象や温暖化防止対策というキ-ワ-ドのオンパレ-ドでした。環境を考える場合、1国だけでなく地球規模の問題になることはいうまでもなく、政治的ショ-やイベント等で問題は解決しません。問題解決の要は環境技術といって良いでしょう。優れた環境技術は国家間のエゴを超えその現場からの普及は自然にグロ-バル化を促進していきます。我国の環境技術の普及推進は我国だけでなく国際的な環境問題の解決に大きく貢献することはいうまでもありません。

 本団体は今年も多くの環境技術の紹介と普及を推進していく所存です。ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。今年(2020年)のJETPAはさらに内容を充実し積極的な活動を幅広く展開していく所存です。

 今年のJETPAの環境事業

1.環境技術発掘・評価事業
優れた環境技術を発掘し、評価・広報・普及する活動

2.環境技術の交流・移転事業
内外関係機関、団体との技術交流会、親睦会の開催、環境技術の調査、開発支援活動

3.環境技術に関するネットワ-ク構築事業
産官学による環境技術の研究会・講演会・ゼミナ-ルの開催

4.環境相談事業
環境マネジメントシステム構築、ISO14001認証取得、エコアクション21認証取得・登録支援、環境技術の調査

2020年 元旦 特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 理事一同

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2019/12/31

エコプロ2019雑感 鈴木理事より

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東京ビックサイトで開催されていたエコプロダクツ2019126日(金)に訪問した。1階(西12ホール)と4階(西34ホール)を見学したがいつもながら全ブースを見ることはできなかった。一通り見た感じでは大学教育機関のブースが少し増加したような気がした。会場では恒例の参加者がアンケートに答えたり、ミニセミナーに参加して環境グッズをもらう催しで活気はあった。企業ブースは大体においてコンパクトにまとめられ良く工夫されていたと思う。主催者発表によると来場者総数は約147,653人で私が参加した126日は55,395人である。

   今年の会場内を訪問していて注目したのはサステナブルフーデリアの社会貢献型フードシェアリングプラットフォーム「KURADASHI.jp」である。(写真上段右)詳細は聞けなかったが、一例で賞味期限が近くなった食品を廃棄するのではなく有効に活用する事業であり、「もったいないを価値へ」というコンセプトを掲げている。それを具現化している所に大変興味を持った。又日本郵政グル-プのブースでは輸送ロボットのデモンストレーションを実施しており、興味を持った持った人が多かったように思われる。(写真下段)来年、機会があれば食品ロス、輸送におけるビジネスモデル・技術について取材(ヒアリング)を実施したい。

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2019/10/06

板硝子協会(Flat Glass Manufactures Association of Japan)訪問                (住環境における窓ガラスの役割)

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住まいは私達の生活の基盤であり、その中でも重要な役割を担っているのが窓ガラスである。住まいの明るさや温度は私達の気分や健康にも影響を及ぼしている。そしてその要になっているのが窓ガラスである。住環境は新しく住む時やリフォ-ムする時には気にかけるが、住みだしてしまうとなかなか改善できない。今回は住環境における窓ガラスの役割について板硝子協会を訪問し調査役の青山尚昭氏と中坂明弘氏にお話を伺った。

写真左より:(調査役 中坂明弘氏、調査役 青山尚昭氏)

-住まいにおける窓ガラスの役割-

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図:板硝子協会のカタログから 窓ガラスの熱の出入

図でみるように、心地よい住環境を実現するには外部との接点である窓ガラスの断熱性能を上げなくてはなりません。断熱性能の優劣によって住まいの快適さが決まると言っていいでしょう。

-窓ガラスの断熱性能とエコガラス-

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写真:エコガラスの断熱性能を体感する

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図:板硝子協会のカタログより 高断熱のエコガラス

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図:板硝子協会のカタログより エコガラスのしくみ

板硝子協会が薦めるエコガラスは2枚のガラスとその間にある中空層と内側にコ-ティングされたLow-E膜でできています。光はそのまま通し、熱は中空層とLow-E膜が遮断するため室内の涼しさや暖かさが窓から逃げません。エコガラスは1枚ガラスの約3.5倍の断熱性能を発揮し、窓辺や足元の冷え込みを和らげて室内温度のムラをなくし、結露防止やUVカットにも効果を発揮します。

エコガラスは、複層ガラスの内側に特殊な金属膜(Low-E膜)をコ-ティングして断熱性能をぐっと上げた「Low-E複層ガラス」のうち、AGC㈱・日本板硝子㈱・セントラル硝子㈱の3大ガラスメ-カ-による製品に対してつけられた愛称です。

-エコガラスの普及に関して-

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図:板硝子協会のカタログより エコガラスのタイプと地域特性

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表 板硝子協会調べより エコガラスの普及率の推移

エコガラスは図にあるように日射取得型(室内の暖かさや涼しさを逃さない・太陽熱を取り込む)と日射遮蔽型(室内の暖かさや涼しさを逃さない・太陽熱を遮断する)の2つのタイプがあります。地域特性にあったエコガラスを使用することによって暖冷房負荷の低減が可能になります。暑い地域で夏期の冷房負荷が大きくなる地域は日射遮蔽型、寒い地域で暖房期間が長い地域は日射取得型を使用することにより、省エネ効果が期待できるわけです。

エコガラスの普及に関しては表を見ていただければわかるように新築一戸建ての住居と比較して新築共同住宅(マンション)のエコガラスの普及率は低くなっています(新築1戸建の個数普及率は81.8%で新築共同住宅(棟数普及率は42.8%)。この理由はエコガラスのメリットが賃貸マンションやアパートのオーナーに十分に共同住宅等の所有者に浸透していない事やイニシャルコストが従来のガラスより高い事があげられます((複層ガラスの窓で、工事費込みで1軒あたり50万円ほどかかる新築の住宅の場合、エコガラスにすれば、70万円くらい)。エコガラスの普及率は省エネ効果や健康へのメリットの認知度に比例して今後共同住宅等の普及率も上昇していくと思われます。

-ヒアリングを終えて-

 住まいは一度住むとその環境に慣れてしまいあまり気を使わないのが現状である。筆者は室温を保つためにエアコンに頼りきり、夏場の窓ガラスの断熱性能についてほとんど考えたことが無かった。今回の話を聞き、窓ガラスの重要性について再認識したしだいである。夏場の気温上昇が激しい昨今、冷房した室内の涼しさを逃がさず、日射や照り返しなどの外から入り込もうとする熱を遮断するエコガラスは、熱中症予防にも効果を発揮しそうである。

 

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2019/01/20

年頭所感  柴野会長より

2019新年あけましておめでとうございます。皆様には、すがすがしく新年を迎えられ、決意を新たにされたこととお喜び申し上げます。昨年は、地震、台風、洪水と全国各地で大きな自然災害に見舞われました。人間の力の小ささを実感させられた年でした。自然の驚異を抑え込むと言った思い上がった考えではなく、自然の驚異に対して、その影響を減少させ、うまく利用できないかの技術開発を進める必要性を実感しました。すなわち、従来のような、リスクを0にと言った考えは、自然の前では通用しません。リスクを予見し、それへの対応を考えることによって、チャンスが生まれないかといった方向の技術開発が必要と考えます。世界に目を向けますと、米中の覇権争いが世界の経済界を直撃し、また、自国第一主義を掲げる国のトップが勢力を伸ばし、かつてのような世界の各国が協力して成長していこうという姿勢が影をひそめてしまいました。 このような社会情勢の中においても、技術革新は急速な勢いで進んでいます。AIを利用した技術はあらゆる分野で驚くべき進歩を遂げ、技術立国の優位性が増しています。一方で、より進んだ技術を得るために不法な手段を用いる国が現れ、国際的な問題になっています。我が国は、海底に秘められた資源は別にして、現状では資源に乏しい国であり、世界の競争を勝ち抜くためには技術開発に注力する必要があります。技術は、人類の発展のためには世界中で共有しなければなりません。技術立国のわが国は、技術のトップランナーとして突っ走る以外に先進国として存在できる道はありません。大金を使って開発しなければならない技術があれば、それほど資金を使わなくても、開発できる技術もあります。私たちは、わが国が得意としながらも世に出ていない技術を掘り起こし、世に出る手助けをしたいと考えています。このため、わたしたちNPO法人日本環境技術推進機構ではより多くの皆さんとのコミュニケーションを大切にし、多くの皆さんの参加を得て技術の発展・普及に少しでも寄与する所存でおります。このような趣旨に賛同していただける皆さんの積極的なご参加・ご協力を切にお願いいたします。

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2019/01/01

2019年 JETPAの目標

Jetpa新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申しあげます。今年は平成の年から新元号に変わる変革の年です。環境技術の分野でもエネルギー、廃棄物処理、水処理、材料、温暖化対策等、目白押しです。又、AIの発達により社会システムも大きな変革を迫られています。環境技術の普及促進は全ての国々の経済発展と地球の共有という認識に大きく貢献することはいうまでもありません。 
本団体は今年も多くの環境技術の紹介と普及を推進していく所存です。ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。今年(2019年)のJETPAはさらに内容を充実し積極的な活動を幅広く展開していく所存です。
今年のJETPAの環境事業
1.環境技術発掘・評価事業
優れた環境技術を発掘し、評価・広報・普及する活動

2.環境技術の交流・移転事業
内外関係機関、団体との技術交流会、親睦会の開催、環境技術の調査、開発支援活動

3.環境技術に関するネットワ-ク構築事業
産官学による環境技術の研究会・講演会・ゼミナ-ルの開催

4.環境相談事業
環境マネジメントシステム構築、ISO14001認証取得、エコアクション21認証取得・登録支援、環境技術の調査
2019年 元旦 特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 理事一同

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2018/06/04

原子力発電環境整備機構(NUMO)訪問

1(写真左:地域交流部 広報第一グル-プ主任 高橋英佑氏 右:グループマネージャー 大河内洋氏)


放射性廃棄物の保管場所と処理方法を明確にしていくことが今後の我国のエネルギー政策における第一優先課題と思われる。放射性廃棄物の処理については原子力発電所の解体においても問題になる。今回は高レベル放射性廃棄物と再処理工場から出るTRU廃棄物の地層処分に取り組む原子力発電環境整備機構(NUMO)を訪問し地層処分についてお話を伺った。対応していただいたのは地域交流部 広報第一グループマネ-ジャ- 大河内洋氏と地域交流部 広報第一グル-プ 主任 高橋英佑氏である。


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(資料左 出典:NUMO 知ってほしい地層処分より)

- 放射性廃棄物とは
放射性廃棄物は高レベル放射性廃棄物と低レベル放射性廃棄物に分けられます。

高レベル放射性廃棄物について:原子力発電所の燃料にはウランが使用されます(ウランを核分裂させその熱で発電する)。その過程で使用済燃料が発生します。
使用済燃料は原子力発電所の建屋内の貯蔵プ-ルに冷却保管し、その後再処理工場に送りウランとプルトニウムを抽出(再処理)し、再び燃料として使います(原子燃料サイクル)。再処理の過程で放射能レベルの高い廃液が残り、この廃液はガラスと混ぜ合わせて固め固化体にします。このガラス固化体を高レベル放射性廃棄物といいます。

低レベル放射性廃棄物について:原子力発電所の運転に伴って発生する液体廃棄物、雑固体廃棄物(布・紙)など、高レベル放射性廃棄物以外の放射性廃棄物を低レベル放射性廃棄物といいます。原子力発電所や再処理施設を解体した場合に出てくるコンクリ-ト、金属、廃棄材等のうち放射性物質に汚染されたものもこれに含まれます。

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(資料左 出典:NUMO 知ってほしい地層処分より)

- 放射性廃棄物の処理方法
高レベル放射性廃棄物の処理はガラス固化体にした後30年~50年貯蔵管理施設(青森県六ケ所村)で貯蔵し、その後300mより深い地下に地層処分します。これはガラス固化体をオーバーパック(約20㎝厚の金属製容器)に封入しさらに緩衝材(約70㎝の粘土:ベントナイト)に包み地下300m以上深くの安定した岩盤に閉じ込める方法です。
高レベル放射性廃棄物の処理方法については地層処分以外に宇宙処分、海洋低処分、氷床処分、等国際的にも検討されましたが安全性、管理の実行可能性、国際条約、地下環境の安定性等から地層処分が国際的コンセンサスを得たと言って良いでしょう。もともと鉱物資源や化石を考えればわかるように地下は物質を長期間、安定し閉じ込める力を有しており、私達の生活環境を考えた場合、放射性物質を閉じ込める方法として地層処分が有力な方法と言えると思います。

低レベル放射性廃棄物は原子力発電所を解体した時に出るコンクリート・金属のうち放射能レベルの極めて低い一部のものを浅い地中に埋設するトレンチ処分や原子力発電所の運転に伴って発生した廃液、フィルター、消耗品(衣服類)など放射能レベルの比較的低いものをドラム缶にセメントなどと詰めて浅い地中に設置したコンクリートの施設に埋設するピット処分、原子炉内の構造物など放射能レベルが比較的高い廃棄物を地下50mよりも深い地中にコンクリートで構造物を作って処分する余裕深度処分等があります。わかりやすくいえば低レベル放射性廃棄物は放射能レベルに応じた地中深度に埋設し処分します。


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資料左 出典:NUMO 


- 放射性廃棄物の地層処分の取組について
現在、原子力発電所に保管されている使用済燃料を再処理すると既に再処理された分も合わせ約25000本(2017年3月末時点)のガラス固化体が存在することになります。今後、原子力発電所の使用済燃料の保管と処理の問題はどうしても避けて通ることはできません。
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(資料左  出典:NUMO 知ってほしい地層処分より)


国は高レベル放射性廃棄物の地層処分について2017年7月に日本全国の地下環境の状況を地図上に示した科学的特性マップを公表しました。地層処分が好ましくない特性があると推定されるエリア(オレンジとシルバ-の色)と地層処分の実現するには好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高いエリア(グリ-ン)、好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高いエリアのうち輸送面でも好ましいエリア(濃いグリ-ン)に分けて作成されています。マップの公表は我々国民が我国の地層処分の安全確保の仕組みや地下環境を知り地層処分事業を実現化するための第1歩と考えています。

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(資料左  出典:NUMO 総合資源エネルギー調査会放射性廃棄物ワーキンググループ第32回会合資料2より)

原子力発電環境整備機構(NUMO)では今後、次のようなフェイス・トゥ・フェイスできめ細やかな対話を全国各地で積み重ねていくとしています。
・科学的特性マップのグリ-ン沿岸部を中心にきめ細かい説明会の実施
・地域の諸団体等への訪問説明会の実施
・関心を持つ地域団体等へ講師として専門家の派遣や地下施設見学会の開催、学校での出前授業等を実施 など

- ヒアリングを終えて

原子力発電に関して様々な意見が報じられているが、放射性廃棄物の処理を抜きに話をしても現実的でない。今回話を伺って放射性廃棄物の処理事業を進めるには長いスパンの計画と地域との対話が必要であることを再認識したしだいである。原子力エネルギーを活用するにしても原子力発電所を解体するにしても放射性廃棄物の処理は解決しなければならない大きな課題である。原子力発電環境整備機構(NUMO)の現実的で息の長い取り組みにエ-ルを送りたい。
*科学的特性マップで大人口を擁する都市を眺めてみると濃いグリ-ンのエリアが散在している。地産地消という考えをエネルギーまで広げ押し進めると大都市のエネルギーは大都市で賄い、その処理も大都市でということになる。科学的特性マップを見ながら閃いた。

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2018/02/28

ENEX2018雑感 鈴木理事より

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ENEX2018 第42回地球環境とエネルギーの調和展(Energy and Environment Exhibition)(主催:財団法人 省エネルギーセンター/株式会社JTBコミュニケ-ションデザイン 後援:経済産業省他)を2月15に訪問した。昨年同様ビックサイトのEast Hall(1から2)は、ENEX2018、Smart Energy Japan2018、電力・ガス新ビジネスXPO2018が開催され、East Hall3では先進印刷技術展、Printable Electronics2018、3次元表面加飾技術展2018、新機能性材料展2018、が開催されていた。主催者側発表による来場者数は3日間で 44437名

今年度の省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)の
経済産業大臣賞は
三菱電機㈱:(製品家庭分野)、トヨタ自動車㈱(製品輸送分野)、富士ゼロックス㈱(ビジネスモデル分野)、東芝三菱電機産業システム㈱(節電分野)
資源エネルギー庁長官賞は
東芝キャリア㈱/東北電力㈱(製品業務分野)、アイリスオ-ヤマ㈱(製品家庭分野)、JFEスチ-ル㈱(製品輸送分野)、日本板硝子㈱(製品建築分野)、東芝ライテック㈱(節電分野)
中小企業庁長官賞は
㈱テスク
エネルギーセンター会長賞は
栗田工業株㈱、四国計測工業㈱、ゼネラルヒートポンプ工業㈱、㈱ウォーターテクノカサイ、日機装㈱、ダイキン工業㈱、テプコカスタマーサービス㈱、㈱協和エクシオ、東芝ライフスタイル㈱、㈱豊田自動織、日産自動車㈱、㈱ノーリツ、パナソニック㈱、東京ガスエンジニアリングソリューションズ㈱、高砂熱学工業㈱、日立ジョンソンコントロールズ空調㈱、三菱重工サーマルシステムズ㈱、関西電力㈱、東京電力ホールディングス㈱、中部電力㈱
審査委員会特別賞は
㈱日進産業
以上である。
たくさんのブースを見て今回、興味を持ったのは以下5点である
1.各電力会社のブースと日本卸電力取引所ブースでの電気代の軽減についての説明とこれからの発電と送電の話
2.スマ-トメ-タ-ブースでアズビル金門㈱の水道メ-タ-のIOT化(従来の目視計測から無線計測)についての話
3.㈱明電舎のブースでのマンホ-ルをIOT化し地下水の水の高さの無線計測の話
4.ビルや家庭の省エネを推進するガラスの役割についての板硝子協会の話
5.放射性廃棄物の処理について原子力発電環境整備機構の話。
どれもこちらが不勉強を再認識したしだいである。
時間調整をし上記内容については個別ヒアリングを実施するつもりである。
写真左:立て看板、中:中国電力ブース、右:明電舎ブース、下段左:スマートメータブース、右:板硝子協会のブース

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2018/01/26

平成30年 年頭所感 柴野会長より

2018ptc_2新年あけましておめでとうございます。パリ協定が発効してから1年を経過し、アメリカの脱退があったとはいえ、このことが主要排出国の結束を強め、今世紀末の「温室効果ガスの実質排出ゼロ」に向けて、いよいよ正念場を迎えたと言えます。
 地球温暖化は、単に気候が温暖化するというものではなく、各地に大きな災害を及ぼす異常気象の出現頻度が増加し、その異常さの振れ幅も大きくなっていくという恐ろしさがあります。
 例えば、年々巨大な台風が増えてきていることや、アメリカ、ヨーロッパ、東アジアでの寒波の襲来などは、その典型と言えるでしょう。
 異常気象はどこで発生するかわかりません。人口が密集する大都会も例外ではありません。
どちらかというと、大都会はインフラ整備が整っていることが災いして異常気象には極端に弱い一面を持っています。大雨が降れば下水があふれ、あちこちで浸水騒ぎが起こる。大雪が降れば交通マヒが起こる。地方都市では考えられないようなこと発生します。
 温室効果ガスの排出には、自然発生のものと人為的な発生のものがあります。今迄から人為的発生のものの削減にずいぶん努力が払われてきました。しかし、思うような結果が得られていないように思います。
 その原因の一つは、国によって努力の程度に差があることでしょう。楽観的なのか経済優先なのか、他力依存なのか、その理由は国によって違うでしょうが、成果が出せない原因の一つです。
 もう一つは、環境問題が企業経営と乖離していることだと考えています。昔は、環境改善活動は「金食い虫」と言われていました。現在は「金のなる木」と考える経営者が増えているようです。しかし、環境問題を経営に生かしている企業はまだまだ少ないと言えます。
 二酸化炭素の排出を削減する努力は、省エネ、省資源の活動や、ISO14001やエコアクション21に代表される環境マネジメントシステムの活動でなされてきていますが、「もうこれ以上の削減は難しい」とか「乾ききった雑巾はもう絞れない」といった中小企業経営層の声も多く聞かれます。
 環境のための二酸化炭素排出量の削減が、経営を圧迫するのではないかと危惧している経営層がいることも確かです。
 このような危惧の念を払しょくしてくれる発想が環境マネジメントシステムに採用されました。その環境マネジメントシステムはISO14001-2015年版とエコアクション21―2017年版です。これらのマネジメントシステムは、ともに経営と環境の統合を唱え、経営にプラスになるような環境活動を基本としています。
 経営方針・経営計画の中に環境方針・環境活動計画を反映させるというものです。今まで、二の足を踏んでいた経営者にもぜひこれらのマネジメントシステムに取り組んでもらいたいと思います。
これらのマネジメントシステムはともに発想の転換を求めています。
 これまで、リスクは減らすもの、0に近づけるものとの認識でした。ところがこれらのマネジメントシステムは、0を通り越してプラスにしようという発想を提案しています。
私たちNPO法人日本環境技術推進機構は、有効な環境技術の発掘とともに、これらを用いた環境経営マネジメントシステムの構築を積極的に推進していきたいと考えております。
 環境マネジメントシステムの構築を考えておられる企業の皆さんと私たちの活動の推進を支援していただける企業の皆さんの参加を切に期待しております。

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2018/01/01

2018年 JETPAの目標

2018新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申しあげます。昨年の経済界はAIの話題で持ちきりでした。又、環境技術の分野ではEV(Electric Vehicle)電気自動車の話題が注目されました。どちらも産業構造の大変革・再編成を促進する技術です。AIは新エネルギーの開発では必要不可欠になることは言うまでもありません。そして創エネルギー、畜エネルギーの技術の普及推進は今後国際社会へ大きく貢献することになるでしょう。大きな節目の時代が到来します。
 
本団体は今年も多くの環境技術の紹介と普及を推進していく所存です。ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。今年(2018年)のJETPAはさらに内容を充実し積極的な活動を幅広く展開していく所存です。

今年のJETPAの環境事業
1.環境技術発掘・評価事業
優れた環境技術を発掘し、評価・広報・普及する活動

2.環境技術の交流・移転事業
内外関係機関、団体との技術交流会、親睦会の開催、環境技術の調査、開発支援活動

3.環境技術に関するネットワ-ク構築事業
産官学による環境技術の研究会・講演会・ゼミナ-ルの開催

4.環境相談事業
環境マネジメントシステム構築、ISO14001認証取得、エコアクション21認証取得・登録支援、環境技術の調査

2018年 元旦 特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 理事一同

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2017/12/29

エコプロダクツ2017雑感  鈴木理事より

20171_3エコプロダクツ2017環境とエネルギーの未来展)に12月8日(金)に東京ビッグサイトに訪問した。今回は2名で訪問したがいつもながら全ブースを見ることはできなかったが、ブースのアンケートに答えたり、ミニセミナーに参加して環境グッズをもらう催しは大変活気があった。
20172_3企業ブースは大体においてコンパクトにまとめられ良く工夫されていたと思う。主催者発表によると来場者数は約160000人で、訪問した8日は来場者が約60000人である。場内を訪問していて注目したのはレジリエンス・プロダクツ2017(レジリエンスジャパン推進協議会)のブースで、
20173_320174_4株式会社小野田産業の津波・火山対策用シェルターのデザインとコストに大変興味を持った。また環境省のブースでの洋上風力発電の説明にも興味を持った。洋上風力発電は以前、このHPにも東京都の試み(波力発電+洋上風力発電:バックナンバー2010年6月)を掲載したが、洋上風力発電の技術は海に囲まれた我国にマッチするものと思われ、今後、洋上風力発電や波力発電の技術については注視したい。機会があればレジリエンスの津波・火山対策用のシェルター、洋上風力発電についてヒアリングを実施したい。

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2017/10/31

株式会社日本製鋼所(JSW:THE JAPAN STEEL WORKS,LTD)訪問 

Jswセルロースナノファイバー(CNF)は木材から化学的・機械的処理により取り出した繊維状の物質で特徴として鋼鉄の5倍の強度、それでいて鋼鉄の5分の1の軽さで、リサイクル性に優れ、森林資源を活用するため環境負荷が小さい。自動車部品、住宅建材、産業機械、家電製品等の様々な素材としての活用が期待されている。今回はセルロースナノファイバーと樹脂使って様々な製品を作り出す製造工程に必要な機械について株式会社日本製鋼所を訪問し、その製造工程についてお聞きした。対応していただいたのは株式会社 日本製鋼所 機械事業部企画管理部 企画グループ部長 時久昌吉氏である。
写真:機械事業部企画管理部 企画グループ部長 時久昌吉氏

Jswtexセルロースナノファイバーと樹脂機械について

弊社は樹脂製造機械メ-カ-として実績があり、セルロースナノファイバー(CNF)と樹脂の複合材料を使って製品を作り出す製造技術についても検討しています。樹脂製品(プラスチック)の製造工程は石油を原材料とし重合プラントでポリマ-(高分子材料)を作り、(簡単にいうと混合物である石油を分離・精製しナフサを取り出し)それを加工しやすいようにペレット(粒状)にし(造粒)、そのペレットを使い、様々な製品を作るわけです。樹脂製品は大きく分けてペレット化のプロセス、樹脂製品成形のプロセスを経て完成するわけです。
弊社はペレット化のプロセスでの大型造粒機、ペレットに様々な機能を付加するコンパウンドペレット造粒機(ニ軸混錬押出機)、プラスチック容器やペットボトルやフィルムシ-ト等を作る中空成形機、射出成型機、樹脂加工機、を製造しており、多種多様な樹脂機械製品を内外に提供しています。長年培った樹脂製造技術をセルロースナノファイバーに応用し様々なセルロースナノファイバーの製品の実用化に貢献できればと考えています。
写真:大型造粒機、ペレットに様々な機能を付加するコンパウンドペレット造粒機(ニ軸混錬押出機)、中空成形機、射出成型機、樹脂加工機、出典:株式会社日本製鋼所 TEX SUPERTEX カタログより)


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広島製作所技術開発センターについて

樹脂製造機械の拠点は弊社の広島製作所で、そこには世界最大級の技術開発センターがあります。様々なプロセス開発やテストが可能で、製品仕様や製造過程の相談も受けています。セルロースナノファイバーは樹脂製品同様に自動車部材、航空機、家電、産業機械、住宅建材等、幅広い用途が考えられ、環境負荷も少ない期待される材料です。広島製作所技術開発センターは各仕様に応じた製造機械の開発プロセスやテストに応えることができるでしょう。写真:広島開発センター、ベルギ-テクニカルセンター、デトロイトテクニカルセンター、出典:株式会社日本製鋼所 TEX SUPERTEX カタログより

Photo防衛関連製品


Jsw_3石油精製圧力容器        

Jsw_7発電所に対応する大型ロータシャフト


Jsw1Jsw2クラッド鋼板


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射出成型機

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レ-ザ-アニ-ル装置


株式会社日本製鋼所の歴史について

弊社は1907年(明治40年)に北海道炭鉱汽船㈱と英国ア-ムストロング・ウィットウォ-ス会社、ビッカ-ス会社の3社共同出資により設立されました(北海道室蘭)。戦艦の主砲素材となる鍛鋼品や防弾鋼板等を製造し、戦後民需への転換を図り、圧力容器、クラッド鋼板、射出成型機、レ-ザ-アニ-ル装置等の製造と多岐に渡っています。歴史ある技術の会社といっていいでしょう。
写真:株式会社日本製鋼所 HP会社案内より

ヒアリングを終えて

樹脂加工の大型造粒機は世界で製造できる会社は数社しかない。又、造粒から成形(一貫)の樹脂製造機械を製造できる会社は希少である。株式会社日本製鋼所は総合樹脂機械メ-カ-として内外で有名であるが、社名に製鋼所とあるように元々は鋼の会社であり、圧力容器の一体鍛造、クラッド鋼板という複合素材の開発、液晶パネル製造に必要なエキシマレ-ザ-アニ-ル装置、防衛関連機器と様々な分野においても技術力・開発力は抜きん出ている。まさに歴史ある技術の会社といっていいだろう。セルロースナノファイバー(CNF)の製品実用化のみならず多分野での今後の活躍に期待したい。

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2017/08/01

株式会社リコー環境事業開発センター訪問

1今回はマイクロ水力発電について㈱リコー環境事業開発センターを訪問し、現状の取組についてお話しを伺った。対応していただいたのは事業開発本部 ES事業センター 創エネルギー事業推進室 創エネ事業推進グループ グル-プリ-ダ-齊藤達郎氏(写真右)、前田瑞晴氏(写真左)である。尚、御殿場のリコー環境事業開発センターは自社コピー機のリユース、リサイクル事業と様々な環境事業を推進しており、一回の訪問では内容が濃すぎるので、別途機会を作りたいと考えている。

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環境事業センターコンセプト:「コメットサ-クル」

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センター内で「コメットサ-クル」を体感


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リユース・リサイクルされるコピ-機   


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リユース・リサイクルされるコピ-機

                                                                                                                                                                                                              1.リコー環境事業開発で取り組む実証実験テ-マ
はじめにこのリコー環境事業開発センターは、現在OA機器のリユース・リサイクルの拠点として、また、新たな環境技術の実証実験の拠点として展開しています。マイクロ水力発電は本センターが取り組んでいる実証実験の一つになります(創エネルギー分野)。本センターの取り組んでいる実証実験は省資源、創エネルギー(再生可能性エネルギー利用)、省エネルギーの大きく3つのカテゴリーに分けることができます。テーマは以下になります。
1)省資源
(廃プラスチック油化、プラスチックや木質バイオから水素の製造、静脈物流の最適化)
2)創エネルギー
(木質バイオマス利活用、マイクロ水力発電、室内光環境発電素子)、
3)省エネルギー
(デュアルイオン二次電池、マシンビジョンシステム/EV、マシンビジョンシステム/ドロ-ン、次世代型栽培システム)


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次世代型栽培システム

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テーマインデックス(木質バイオマス利活用)


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テーマインデックス (マシンビジョンシステム/ドロ-ン)  


2.リコー環境事業開発センターが進めるマイクロ水力発電事業の特徴
本事業はNEDOの事業 (名古屋大学とインターファイスラボの推進事業) の後を受けて、弊社が2016年10月より実用化を推進している事業です。(インターフェイスラボは弊社OBが設立した会社です)
特長は大きく以下2点
1).未利用の小水力エネルギーを活用するのに課題であったコストと安定稼働をクリアした事業である点
2).売電を前提とせず、地産地消のエネルギー利活用を目指す事業である点になります。
1)について
①導入コストは弊社の幾つかの技術により従来の小水力発電と比較では約1/3に抑えられます。
②中空プロペラを使用するため無閉塞で安定しています(ゴミや落ち葉の詰まりが無い)。
2)について
弊社は数百W~数kWクラスのマイクロ水力発電を起こし、売電では無く自家消費用の未利用エネルギーとして普及を考えています。


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無閉塞中空プロペラ

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技術の特徴(出典:㈱リコー環境事業開発センター)                     
                     

3.リコー環境事業センターが進めるマイクロ水力発電の発展技術と用途
1).マイクロ水力発電の発展技術
発展技術として発電機一体型水車があり、既存の導水管に設置し高効率に発電するシステムです。(写真発電機一体型水車参照)
2). マイクロ水力発電の用途
マイクロ水力発電の用途は上下水道、工場排水、農業用水路、非常用電源、トンネル湧水等、いろいろ考えられます(各流量、落差等ロケーションを考えないといけませんが)。
わかりやすく一例を挙げますと各自治体の水道局等の電気代軽減に本マイクロ水力発電は一役担えます。上水道の取水に本システムを活用すればかなり有効な方法になるのではと思います。弊社は各自治体に向けマイクロ水力発電を含めた社会システムの提案も行っています。
(実証実験は御殿場の本センター内、静岡県熱海市、奈良県葛城市で実施)

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発電機一体型水車(出典:㈱リコー環境事業開発センター)


ヒアリングを終えて

リコー環境事業開発センターには年間4,000人以上の見学者が訪れており、私が訪問した日も団体の見学者が既に訪れていて盛況だった。本センターは木質バイオマス、廃プラスチック、植物工場等、実に様々な興味ある研究を推進している。また御殿場市との地域連携事業である木質バイオマス事業は他の自治体の参考例になるだろう。今回はマイクロ水力発電の内容になったが、別途機会に他の事業についての記述を考えたい。

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2017/02/26

ENEX2017 雑感

Enex20171_2Enex20172_2Enex20173_2Enex20174_2ENEX2017(主催:財団法人 省エネルギーセンター/株式会社JTBコミュニケ-ションデザイン 後援:経済産業省)を2月17日に訪問した。ビックサイトのEast Hall(1から2)は、ENEX2017、Smart Energy Japan2017、電力・ガス新ビジネスEXPO2017が開催され、East Hall3では先進印刷技術展、Convertech JAPAN、3次元表面加飾技術展、新機能性材料展、試作・受託加工展が開催されていて大変賑やかだった。

今年度の省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)の

経済産業大臣賞
パナソニック㈱:製品(家庭)分野、ダイキン工業㈱:製品(業務)分野、トヨタ自動車㈱:製品(輸送)分野、((一財)日本気象協会、㈱Mizkan,、相模屋食料㈱、ネスレ日本㈱、川崎近海汽船㈱):ビジネスモデル分野

資源エネルギー庁長官賞
三菱重工サーマルシステムズ㈱:製品(業務)分野、(大阪ガス㈱、アイシン精機㈱、京セラ㈱、㈱ノーリツ):製品(家庭)分野、YKK AP㈱:製品(建築)分野、富士フィルム㈱:ビジネスモデル分野、㈱NTTファシリテーズ:節電分野

中小企業庁長官賞
㈱アースクリーン東北、金子建築工業㈱

省エネルギーセンター会長賞
アイリスオーヤマ㈱、オルガノ㈱、㈱コロナ、㈱デンソー、ダイキン工業㈱、㈱ティーネットジャパン、東芝キャリア㈱、中部電力㈱、東芝ライフスタイル㈱、パナソニックエコシステムズ㈱、日立ジョンソンコントロールズ空調㈱、三菱電機㈱、㈱LIXIL、リンナイ㈱

審査委員会特別賞
JFEアドバンテック㈱
以上である。

ブースを回り地中熱促進協会のブースでの地下水と地中熱とヒートポンプの組合せはおもしろい説明だった。また大分県ブースの温泉発電には興味をそそられる。このブ-スで温泉県「おおいたたびマップ」をもらい観光地としての大分県を再認識したしだいである。
時間調整をし今回お会いした企業に個別ヒアリングを実施するつもりである。
写真上段 左:立て看板、中、右:地中熱利用促進協会のブース
下段左:大分県のブ-ス

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2017/01/01

2017年 謹賀新年 年頭所感 柴野会長より

201720172新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。昨年は、政治、社会、経済において、大きな動きがあった年でした。
日本を取り巻く諸国で、政権が大きく変わり、将来への期待と不安が入り混じったことに加え、各国で、テロが頻発し、いつ我が身に降りかかるかと恐怖に駆られる事態となりました。
一方で、日本の経済は、政府が必死に景気浮揚を画していますが、なかなか思うような成果が上がっていないようです。
私がエコアクション21の審査で訪問する各社で、現状を聞いてみると、「大企業ではアベノミクスの効果が出ているようだが、我々中小企業にまで回ってきていない。」という意見が圧倒的に多くみられます。
特に、都会に本社を持つ大企業が、地方にまで人材をあさりに来ているので、新規採用しようにも人が集まらないと嘆いている企業が、建設業を中心に、多くの業種でみられました。
新年早々、暗い話になりましたが、一方で、私は、昨年の秋に、素晴らしい若い人たちとの出会いが相次ぎました。
エコアクション21の認証取得会社の若い代表者の紹介で、「富山県中小企業家同友会」を訪問した際に、地域資源の循環と交流で、地域の自立を目指して活動を始めている「南砺市エコビレッジ構想」の見学会を企画しているので、参加しませんかとお誘いを受けました。
一泊2日の見学会に参加させてもらって、驚きました。
合掌造りで有名な南砺市上平で観光振興に意欲を燃やす若者や、南砺市クリエイタープラザでの若者の活動、そして、昔からの地元の産業を新たな手法で拡大しようとする若者や年配の人たち。素晴らしいバイタリティーでした。
更に私を驚かせたのは、見学会に参加した若い経営者たちが、これからの事業について、熱い議論を戦わせている、その場に居合わせたことでした。
何よりも、富山県内の過疎になりつつある地域をいかに振興させるかということについて、必死と言っていいほど真剣に議論していたことに、一種の喜びを感じました。
このことがあった後、新たな驚きに遭遇しました。
一般社団法人富山県機電工業会から、ISO14001:2015年版の講習会をやってくれないかとのお話がありました。
ISO14001が改訂され、2年以内に更新する必要に迫られているとのことでした。ISO14001の認証を受けている企業の担当者向けの講習であり、若い人たちの参加が圧倒的でした。当然彼らは、更新に向けて必死に受講されたことは言うまでもないのですが、この講習会を企画・運営された運営委員の皆さんの熱意に感動させられました。
なんとか講習会を意義あるものにしようと準備し・運営している姿は、「すごい」の一言につきました。
昨年秋のこれらの体験を得て、富山県の産業界の将来に「明かり」を感じるとともに、全国にも同じような「明かり」があるのだろうと想像し、まだ「明かり」の無い地域にも広げていけば、日本の将来に、大きな展望が開けると確信しました。
今年は、各分野の皆さんの協力を得て、「地域の明かり」を大きくして、地域の発展に寄与できるような情報発信をしたいと考えています。

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